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兄と故郷と母校

箱根駅伝の中継を観ていて、

 

兄の話を、自慢話を。

ひとつ歳上の兄貴は、東京農業大学オホーツクキャンパスで、応援団長だった。学生当時も非常に生意気な妹だった私は、兄と大学受験が重なり「どちらか大学を諦めてほしい」と父親に打診され「一浪した兄は努力していない、自分は努力しているから諦めない」と言い放った性格の悪さ!当時、推薦入試デッサン一本で明けても暮れても木炭を握っていたから。しかし兄貴の方が、優秀だった。奨学金特待生で授業料免除での入学。結局、我が子2人を同時に大学へ進学させるという責務を両親に課してしまった。当時の両親の思いを、今我が子を育てていて金銭的な現実を理解して呆然と反省している。申し訳ない。

 

箱根駅伝に戻して、高専高校でも応援団長だった兄貴は大学でも応援団長となり、箱根駅伝の応援団として有名な「大根踊り」が箱根駅伝で中継された。箱根駅伝はだから、少し特別な思い出がある。

 

兄妹ゲンカになったとき、兄を泣かせていた生意気な妹は(小さい時の話だよ)いまだ生意気健在で、家業を継いだ兄のお陰で、自由奔放に自分の人生を生きさせて貰えている。そればかりか、大人になって、本当に人生窮する出来事があった時は、兄の言葉や助けが支えになった。幼少から男勝りだった自分は、風呂敷縛ってヒーローごっこに明け暮れていたのだが、兄はずっと、自分の人生の柱とすべきところを支えていてくれるヒーローだと思っている。本人には、言わないけれどね。

 

兄貴って、大変だね(申し訳ない)

 

箱根駅伝、だから「東京農業大学」と「東海大学」を応援したくなる。東海大は現在3位(10区現在)東京農大(「関東学生連合」7区金子選手)タスキ繰り上げリレーになっている。 

 

 

ヘルニア犬を引き取ってから、盆も正月も故郷に帰っていない。犬が移動に耐えられないから。その上昨年度は猫まで拾い受け、母から年賀状で「計画性の無さにガッカリした」とお言葉頂く。それに傷ついているなら、それは本当のことだからである。遥々迎えに来てくれる兄に甘えて、子供たちだけ田舎に帰る正月が続いている。勿論、なんて親不孝かと自覚している。故郷の空を、遠くしているのは私自身だ。言い訳の一つである、仕事を今独りでぼそぼそとしている。

 

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東海大学旭川キャンパスが閉鎖し、札幌キャンパスへ移動する2014年2月1〜2日。大学同期生で集まろう、という誘いがあったが頑なに行かなかった。同じ理由で、縮小されて当時の校舎が無くなった富良野高校を見ることもしたくない。祖父がいないことを受け入れられない。

 

それは、我が儘だからが故に。

記憶の中に残っている情景を、時代で変化する現実に重ねたくない。当時の記憶は、脳内で鮮明に残っていてイメージそのままに、私のなかで残っていて欲しい。

 

ヘルニアわん子は、呼吸穏やかに戻りつつある。まだ食欲は少しある、ただ排泄をまた昨日からしてくれない。この子がいるから故郷へ帰れないという言い訳をしながら、いよいよ看取った後には、さて。どうしようかな。過去の自分が嫌いなばかりに、故郷を遠ざけているのは私そのものなのかもしれない。

 

今年はだからどこかで、盆でも正月でもない仕事の切れ間をつくって、故郷を仕事以外で訪ねることが目標。意気地無しで我が儘さらして、母の愛ある嫌味を受け入れて、大人にならねばね、と思う。

 

さて、仕事せねばね。