通ったことのない道は、語らない。語れない。
「旅するピクニック in 北海道」行ってきました。デザインを学びたい、と新たな進路を見つけて様々独学はじめてる息子にヒントになりそうだと思って。
何より、デザイナーさんと直接お会いするのは数年ぶりの機会である。SNSやオンライン企画で接点は続いていたものの、直接会える、というチャンスを大事にしたい。旅するピクニックが札幌へ来る、と知ってから必ず行こうと思っていた。今回札幌に行くにあたり、お知らせしようと思ったけれどこのような時だけ自分から連絡するのもと躊躇ったようである。そのような謙虚さも、魅力的だとこっそり思った。
オンライン販売では確認できない細かな発色、触感や重みを感じてよかった。目にも眩しい強い色彩のスマホケースを見つけた、限定品らしく迷わず購入、夜空のような宇宙のような。長男は、淡いブルーとピンクの色彩が気に入ったようだ。オリジナルデザイン仮縫いの工程や元のデザインの作画方法を、こっそり教えていただいた。
「通ったことのない道は、語らない。語れない。」
帰路に着く時、ため息と共に息子が呟いたのが、くだんの言葉であった。
決意新たに調べたりし進路も的を絞ってきた。だが自分はスタートもできていない、実績もなく「やりたい、やれそうだ」と言っているだけだと。
自分も、喜びとともに悔しがった。
自分のポートフォリオになる統一のものがない、クライアントワークで立ち止まったままだ。ツギハギで「食うため(生活のため)」仕事をこなしていると言えば少々意気って鼻につくが、常に自分に納得してない。悔しいのだ。悪くない感情である。
伸びしろはあるはずだ。
未完は、君だけではない。
長い道のりになりそうだ。