デザインって何だろう?の本質①
衝撃を受けています。
ともすればカラフルさが重要であるデザイン指南書で、9.9割モノクロ。またデザイン例を羅列に押し込むのも眺めるには楽しいのだけれど、違う。足りない...
何が足りないかわかった。
この本、私が求めていた角度からデザインについて淡々と理論を攻めている。
- 作者: 尾原史和
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2012/03/01
「デザイン」には黄金比や鉄板となるセオリーを攻めれば無難に収まる事もあるし、天から降ってきた天才児のように直感で、感覚で仕上げるものとも言えます。(そして私は天才じゃない)
ではそもそも「デザイン」として確固たる理念ってあるの?作者が述べているように自分も、「デザイン」という枠組みの潜在意識の中に何が隠れているのか。感覚の判断と、その意味についてはずっと考えて今も考え続けています。
帯にもなっている目次は以下
・マージン
・感覚
・グラフィック
・小口/ノド
・対話 その① 幅允孝
・写真のトリミング
・縦横比
・仕様
・質感
・改行
・対話 その② 加藤直徳
・階層
・色
・帯
・質量
・対話 その③ 松澤剛
・空間と文字
・台割
・文字のウエイトとフォルム
・対話 その④ 高橋恭司
・水平/垂直
・キーワード
・ズレ
凄く考えながら読んでいるので、遅読さらに遅さ極まる感じ。この辺りはシリーズで自分なりにまとめたい。装丁も極限まで色の演出と紙の情報を極限に削った感じが良い。