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善と悪についての真理

日曜にようやくシリーズ読了した本、本書はフィクションながら、真理について一定の基準が理解できたのでまとめておこうと思った。

バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)

バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)

  • 作者: 野崎まど
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/11/22

 

注意:ネタバレありです。

「自殺は、善か悪か?」

次女の質問が発端で、また次女たっての強いお薦めがあったので読み始めものの、これは大人が熟慮を重ねても到達しない真理について掘り下げてあるなと思えた本でした。

 

生きること。

死ぬこと。

死ぬ方法、自殺についての是非。

善か悪か。

読了の所感は、キリスト教十戒について聖書を理解していた方が、輪郭的な理解よりもっと深く知ることが出来たのにという自分への不満。でも真理について辿り着けたという手応えがあった。

十戒も、大きく2分別出来ること。真理へは、シンプルな言葉に集約させれば到達すること。自殺は、善か悪か・・・次女へ自分なり倫理観を伝えていたことは、うわべだけであったという事実についても、理解できてよかった。

 

自殺は、悪でした。

善=続けること

悪=終わらせること

 

真理は、シンプルでした。

物語のラストは、読者に委ねた形でありながら、悍ましく終えるのだけれど、手応えを掴めた本でした。

 

人は、挫折しながら、よりよく生きようとするものです。その試行錯誤全ての行動が、「継続」という真理に基づいています。人を殺めたり、悪とされる行いは継続とは逆説的な「終わらせる」という真理に基づいていると。

 

私の言葉で残すと、平べったいな・・

うわべだけでは無い正義について事件の真相へ向かった「東京検事捜査官の正崎 善」と、自殺法が世界に蔓延していく中で善と悪についての真理に向かったシンキング・マン「アメリカ大統領のアレックス」が、理想的な人物でした。G7で各国首脳が自殺法を阻止または寛容にすべきか討論しているあたりも、非常に面白かった。

 

まだ、知らない世界がありすぎる。

真理とは何か、について考え続けること=善いこと、という答えは得た。ビジネス的な指南書よりはよほど参考になったし、世界の真理を知りたければ聖書を理解しないとダメだよなと更に思ったわけです。

 

で、日本人としては仏教も必須だよなと思い...大真面目だよ。面白く学びたい(でも事実から歪んだ脚色で知ったかぶりにはなりたく無い)兄貴に薦めて貰った本だけど、現職:坊さんのYouTuber禅丸さんが本職である仏教について、現代社会の専門語についても補足がありつつなのでわかりやすい。読み終えて善いなと思ったら、記録します。

蝉丸Pのつれづれ仏教講座

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我ながらマニアックと言うか。

考えうるさいと言うか...。

 

寝ます。

明日は久々の運転!長距離楽しみだ〜