肉体の滅びかた
肺がゼロゼロします...
研修会の後、雪崩れるように寝落ちて
寝て肺の閉塞感は良くなった気がする。
また仕切り直し。
これから何度だって起こること。
明日、動物管理センターへ行きます。
ヘルニアわん子を荼毘に伏せます。
生前から、決めていたこと。
想像以上に悲しくて、一旦迷いましたがやはり、
集団供養と言う道しかないなと。
ヘルニアわん子は、元々が一時預かりの保護のつもりでした。夫のDVにより緊急避難することになった家庭の犬でした。既に飼育崩壊していて、家に来た時は汚物まみれで腹には腹水が溜まり白目は真っ赤に充血していて、ヘルニアで関節が屈曲したり外れた脚を庇うように身体を洗いながら「この子は、永く生きられそうにない」と思いました。爪や指の間に溜まった糞のカスを穿って削り、肉球を覆って硬くなった垢を少しずつ剥がし、伸び放題の毛を切って、フワフワの身体になりました。ずっとゲージの中で糞尿に塗れていたので、寝ている場所で垂れ流してしまう。それも、根気よく、ご飯の後にペットシーツに移動させて促すうちに、決まった時間に排泄できる賢い子でもありました。飼育ネグレクトの環境にいたせいか、甘えん坊でとにかく留守番が嫌いだったね。留守番すると、パニックで脚の関節を血が出るまで噛むから、あの手この手でカバーの方法を考えました。首のガードは、ヘルニアで立てないわん子には首が絞まるから無理だった。脚に包帯をしても、噛みちぎった。噛まないことも、根気よく教え続けて噛まなくなった。留守番から解放されると嬉しくてお漏らしをし、枯れ果てた声で「ガウガウ」と力の限り鳴いたね。夜中の粗相もあるので、シャワーで洗ってドライヤーで身体を乾かすことは多くて、実は大変だった。でも、短い命かもしれないなら、精一杯自由に生きさせてあげたい。それは、家に来てから3年と10ヶ月の日々となりました。
明日、集団供養という形で荼毘に伏せます。撫でられると、この世のいちばんの幸せって顔で目を細めて嬉しそうだった。預かり犬、から家族に。帰る元の家主へは戻れずに。骨壷に閉じ込めることもできない。土に還してあげたい、本来生きとし生けるものは土に還るべき...
それが、札幌の地では出来ない。他人の土地に埋めることもできない。ならば、寂しくないように、色々な環境で集まった犬猫たちと身体を寄り合って焼かれて、灰になって煙になって、
空へ上がって。
せめて、思う。
体調は優れないですが、
明日は荼毘に伏せます。
肉体は滅ぶけれど...
「犬というかたちをした愛」について。
それでももっと愛せたはずだという悔いと、
愛していたんだよというかたちが残る。