盆の本質と考察
短いながら実家の帰省で、考えないよう忘れていたことを振り返る瞬間が否応にも生じているので、ここは素直に気になる記事を備忘録しておく。
死生観とか、遺言や遺産について、生前葬の賛否両論については、今から考えても早くないと思う。むしろ、子供がいる親なら早めに整理して必要に応じて(要するに、生きる時間をアップデートする度に)見直しすれば良い。
恵まれた故郷であり田舎に生まれ育ったが故に、故郷を遠ざけていました。
スタジオジブリの映画に出てくるような豊かな自然と、子供の頃は大勢の親族が盆と正月に集まり食卓を共にする、食卓も畑の恵みがたくさんで、父は怖く厳しかった。裸足で木登りをして山を見て、野良猫と落ちあわせて日向ぼっこ。ゲンゴロウとオケラを手のひらにのせて撫で、アメンボのジャンプを水たまりに顔寄せて飽きるまで眺めたこと。夏の空は星のカーテンを敷き詰めたような天の川。真っ暗な夜の闇、月の光のありがたさ。親族が多いが故に、小さな頃から葬式、とりわけ「これまで生きて動いていた皮膚が硬直して魂がいなくなる」という死の現象を見てきました。
生き堕ちる場所は選べないけれど(正確に言えば、魂が選ぶものらしいが)自分は誠に恵まれた環境に生まれたものだと、思います。
そのような故郷を出て、自分の居場所を永住の地を探すのは、とても苦労があり今も仮の住まいで試行錯誤しています。
田舎の故郷を持たない子供たちと、
田舎の故郷が常に横たわる私と、
どっちが幸せかは正直わからない。
ただ、成長しても変わらず支えてくれる祖父母の存在があるのはとても幸せなことで、躾や仕来りなど大切なことは、やはり家から継いだものが正しいと思える。食事の作法は、非常に厳しい父でした。今はそれに感謝しています。
【人類はみな「遺族」】
長尾氏の考えには興味があるので、これから文献を追いかけていこうと思います。
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今日は、これから読みたい本の備忘録。
盆が終わり。
重たかった空気ごと、
彼岸の君は持ち帰ったように思えます。