【君遠き 刹那に閉じた 瞬きの 間を抜けて 颯爽駆ける】
ひらひらと揺れる書き初め見て思う。
子の一瞬でしかない「今」を書き留めても、大人が瞬きする間にどんどん遠くへ行っちゃう。小さな手が求めた時に適切に、心ごと差し伸べられるような優秀な母でもなく、今も多分これからも不器用で不恰好なのだ私は。
ただそんな罪悪感を置いて、
揺れる半紙に主張する文字の個性を愉しんだ。
窓の逆光隙間から、駆けた時を走馬灯のように見た。
明日から1泊の小旅行です。
過去が強く背中を押してくれる 気持ちはもう旅先にあるのに、 もう一周して待つ君の元に帰ることを心待ちにしているような。
明日、晴れたらいいな。それだけ。