永遠は、信じてない。
日付変わって昨夜、高畑勲さん追悼な金曜ロードショーで「かぐや姫」が放映されていたので、観ました。途中、仕事で肝心な流れを観ることが出来ずに不完全燃焼なので、こちらはまた改めて時間がある時に振り返りたい。
手描きが優しくて、絵コンテ・アニメーションってこんなに柔らかかったのねと、水彩画の風景の淡さが幻想的で、今だからこそ新鮮だったな。
それで仕事の納品が遅れてしまい、
今ボソボソと終え、振り返りたいなと思ったことを残しておく。
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乱暴なようだが、永遠は、信じてない。
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人は、いつか死ぬ。
人は、いつか別れる。
情熱を注いで取り組んでいる仕事も、夢だったり、家族や愛情というものも、永遠の保証もなくて形が変わっていくもの。
「変わらないのは、絶対に変わっていくという事実だけ。」
以前、ほぼ日:ダーリンの言葉(糸井重里氏)が語ったこの言葉は誠にそうだよなと思うので、嬉しい時も意気揚々な時も、常に「そうではない時の引き出し」を思って生きるようにしている。
特に愛情ってやつはね。
永遠なんて見えないわけです。
だから、いい加減にやり過ごす、というのではなくて。
「いつか失う」「いつか変わる」という自戒を込めて日々物事に向かうのです。今この時の自分の思想すら、明日は変わるかもしれない。子供だって、成長すると同時に考えも心のありようも、変わる。家族の在り方も変化していく。
じゃぁ自分が老後、どうしようかと今云々考えるのも、絶対に変わる。
変わらないのは、永遠なんてなくて、
絶対に変わってしまうという事実だけ。
だから、今だけだと思うと途端に切なくて、
ワガママ言わずに守りに徹しようと思うのだ。
大人って辛い。
大人ぶっているだけだけど。
大切なひとや家族にはもう心配かけたくない。
かぐや姫を観て、少々、感傷してしまった。
せめて記憶だけは、忘れたくないと思う。
この先の別れがあろうとも。