桜に褒められたい。
朝の雨が上がっていたのを知らず、傘を抱えて出るも、空は晴天。
午前中の仕事が押してしまって、打合せに遅れそうで急いでいた。
坂を早足で駆け抜けた頃、着信あり。
「ごめんごめん!」と先輩殿。
一時間後ろ倒しになった打ち合わせ...良かった!
仕事仲間(大先輩)の紹介で電話では何度も話ししていたとはいえ、初めて顔合わせのクライアント氏との大切な打ち合わせだった。遅刻せずにすんで良かった!と当時に、一時間たっぷり余裕が出来た。傘も、晴天の下で持ち歩くには邪魔。
「よし、一旦戻って、自転車で行こう。」
連休明けから始まる夜間講習も成る可く自転車で通いたいと思っていた。距離的に変わらないので、体力準備も兼ねて行こうと。
ほんの一週間前まで寒々しかった裸の枝には、溢れんばかりの春が咲いていた。
雪は、この輝きを愉しむ為にあったのだと思う。
待ちに待った桜である!!!
電線を避けるように遠慮がちに枝葉を伸ばして、ピンクの花びらが嬉しそうに開いていた。山に咲く自然の桜はそれは美しいと思うのだが、個人的には、街の中でコンクリの土から人間と共存してくれる木や花が好きだ。ありがとうという気持ちになるのだよ。
空と街の間を優しく繋ぐ桜色。
咲いてくれてありがとう。
打ち合わせ、大変有意義であった。
自分の手のひらオアシスである「西の内紙」の名刺入れでは商談がうまくいく。そのようなジンクスがある。この名刺入れにしてからは、初対面での挨拶でもほんの少し背中を押してくれる勇気が湧く。和紙の手触りかな、モノに宿る記憶や言葉かな。
ありがたい、と思う。
嬉しいが実は、頭痛が続いておる。
良いことばかりでもない...。
だからこそ、嬉しい言葉や繋がりを大切にしようと思っている。停滞していた仕事にGOサインが出た!不安だったのだが良かった。一気に忙しくなるが、...桜が応援している(なんてポジティブ)なので本日も、概ね嬉しい記憶を重ねる日となった。
明日からがまた、楽しみだ。