ターシャに魅せられて
【ターシャ・テューダーの座右の銘】「人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、この世で成功するのは、立ち上がって自分の望む状況を探しに行く人、見つからなかったら創り出す人である。」/ジョージ・バーナード・ショー
わたしの絵を気に入ってくださる方は、
「想像力が発揮できて楽しいでしょう?」
と言うけれど、それは見当違いよ。
わたしは売るために絵を描いているの。
生活のため、食べていくため、そしてもっと球根を買うためにね。
わたしの絵の魅力のひとつは、想像ではなく、
現実に基づいて描いていることじゃないかしら。
牛の乳はどちら側からしぼるものか、馬はどちら側から乗るものか、
干草の山はどうやって作るのか、全部わかって描いているの。
(中略)
写真を見て絵を描くのは嫌いです。
写真はカメラが見た姿であって、わたしが見たものではないですから。
写真を使うのは、やむをえない時だけ。
トラみたいなものを描く時は、しかたないわね。
たくさん絵を描いてきましたが、
本当に誇れるのは5点くらいかしら。
でもいつか、みんながあっと驚くような作品を必ず描きますよ。
- 作者:ターシャ・テューダー,食野雅子
- 出版社/メーカー:KADOKAWA / 中経出版
- 発売日:2016/03/14
本当に何かをしたいと望めば、
きっとうまくいくはずですよ。
自分のまわりを美しい考えで満たし、
親しい人々に愛と優しさのこもった
行動をとることをおすすめします。
ターシャ・テューダー最後のことば―ラスト・インタビュー「人生の冬が来たら」 (MOE BOOKS)
- 作者:ターシャテューダー,Tasha Tudor,Richard W. Brown,Seth Tudor
- 出版社/メーカー:白泉社
- 発売日:2009/06
ターシャ・テューダーについての魅力を語る時、あまりに有名なのはガーデナーとしての魅力でありバーモンド州にある彼女の家と美しい庭そのものではないかと思います。また、動物や家族が登場する自然の優しい絵本や挿絵の数々。人形作家としての精巧な作品は魂が宿るかのようです。
92歳で今世を終えた彼女の人生を思う時、アメリカ始め世界中で親しまれたガーデナーであり絵本作家と成った彼女の生い立ちを考えられずにいられません。それは、美しく優しい作品を創り上げたターシャ・テューダー人物そのものを、美しく優しいと思うから。
「わたしは売るために絵を描いているの。
生活のため、食べていくため、そしてもっと球根を買うためにね。」
強い言葉だと思いました。9歳で両親が離婚、自身も2度の離婚を経験し43歳から4人のシングルマザーでありました。写真から絵を描かないと言う彼女の哲学は、プロとしての強さが尖っています。人柄のイメージから想像もつかないほどに。
来月から公開、彼女が43歳でバーモンド州へ終の住処を見つけた物語は知りたいし、映像としてスクリーンで彼女の人生をしっかり自分の瞳に映してき観たいと思います。
本日は、遠かった人から連絡があり驚きとともに大変嬉しかった。人生とは素直に生きて行くほうが扉が開かれるのかもしれないと思った次第です。ターシャ・テューダーの言葉を借りて思えば、
「自分のまわりを美しい考えで満たし、
親しい人々に愛と優しさのこもった行動をとることをおすすめします。 」
「親しい人々に」と言うことが重要。人生は思ったより短いみたいで、自分の人生に優しくないことにまで頭を悩ませていては勿体無いなかったよなぁ。
本日は、自分の為だけの備忘録(いつもだけど)
人生は、優しくあるべきかな。自分にも。