ÜNDYizm

Under renewal...

兎にも角にも

【自戒を込めて、未来の自分に送る備忘録】

 

フリーランスになって4期目に突入。

計画的ではなかったよね。4年前の今、急性腎炎で身体中が痛みとの戦い。右肺にキノコ大の影3つ見つかり、ドクターストップがかかった。癌家系なので、レントゲンの不気味な影を見て「死ぬかもしれない」とマジで思った。当時の職場は休職が出来ず、長男の小学校卒業式を翌週に控え「親として参加せねば」と一旦仕事をリセットした。人手がない職場を急に去る無責任さで、職場の空気は凍りついていたし、先輩は刺々しくて私の挨拶も眼中になくただ仕事をしていた。ただ、すみませんとしか言えなかったあの日。中学校の制服を買いに行く暇がなく「しまむら」で急きょ取り揃えた、だぶだぶのスーツで不恰好な長男の卒業式、やっとの思いで親として見送り、仕事優先しすぎて見失った様々を走馬灯のように悔やんだ。

癌か否かの精密検査の朝に、居住マンションの火事。早朝、消防士に叩き起こされて廊下は煙で充満する中、子供を抱えて寝間着のまま外へ。住人の待機は、警察輸送車だった。火元は、引越し当日に入居できなかった部屋の隣から出火。母子家庭であることが理由で(留守が多い、子供が幼いと言う安全面の理由で)下の階で改装中だった部屋に問答無用で入居したのだが結果、災いから逃れたことになる。見えない何かに、苦しい中で、助けられたと思った。

 

見えない何かに、守られているのは今もある。実家に引き払おうか分岐点で悩んだ中の精密検査結果、肺の影は肺炎だったと判明。「生きてよし」と天から言われたような気がした。同時に、ぽつぽつと前職の下請けさんや前々職の先輩から出向の仕事をいただくようになり、無理はせず(前職に比べてと言う意味で)気がついたら、フリーランスになれていたと言う感じ。

 

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※4年前の住居火事、フリーランス仕事始め。

 

危うい生き方だったし今も危ういんだと自負している。家族や友の心配や助言を甘くみて我身を雑巾のようにして、それでも助けてきてくれた家族や友があって、何より子供達の笑顔があって、今日という日が元気で、明日の自分へバトンパスをする日々。

 

フリーランスで独り仕事を請負い全うする日々で、前職の先輩が抱えていた責任の重圧さを知った。非常に厳しく業務時間が削られるほど毎日叱られたのだが、DTPデザイン制作において誤字や色の再現性や紙選びのミスは死活問題である。実戦で学んだ非常に細かなスキルが、日々自分を助けてくれた。ドクターストップで職を去る自分に口もきけなかった彼女の憤りや孤独は、今ならわかる。人手がなく色々苦しい中で、女の人生を仕事に燃やして生きた。良きことも悪いことも、忘れてはダメなんだ。「戻ってくるんだろ」苦渋の顔で辞表を受け取った社長には、憧れていたのに。私より一つ年上の社長は女性で母で、向日葵のように明るく燃えるように生きる人である。

まだまだ、遠い。

 

兎にも角にも、進むしかない。

 

明日の自分へ、バトンを渡し続けて未来の自分へ。行けるとこまで行こう。