memorandum

逆さま思考な備忘録_φ(゚∀゚ )

一汁一菜レポ①

いちばん大切なのは、

一生懸命、生活すること。

一生懸命したことは、いちばん純粋なことであり、

純粋であることは、もっとも美しく、尊いことです。

土井善晴

一汁一菜でよいという提案

【食は日常】

 この本は、お料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しいのです。毎日の献立を考えるのがたいへんだという人が多いと聞きます。遅くまで仕事をしていると、家に帰ってからお料理をする気にもなれない。外のことを優先して、大切にすべき自分のことは後回しにしてしまう、ついおろそかにしてしまう。結婚してちゃんとしようと思っても、仕事をしていると食事の支度が負担になる。一人暮らしでは面倒だ。子どもたちが大きくなって手が離れるとお料理するモチベーションがなくなる、と色々な声が聞こえてきます、今、お料理をしない、できないという理由はいくらでもあるのです。

 だからといって、毎日外食では経済的にも、栄養的にもバランスを崩してしまいます。体調を整えるためにサプリメントを飲んでも、これでいいとは思えない。なんとなく後ろめたさが残ります。人間が人間のために作った社会で頑張って仕事をしているのに、ストレスになってうまくいかないし、心のバランスが取れなくなる。その理由は本当にたくさんあるのですが、周りの人たちもみんな同じだからこんなもんだと言い聞かせても、気持ちが晴れるわけではありません。多くの人が自分の暮らしに自信が持てずに、自分の未来に不安を感じるし、まだ大丈夫と思いつつも、気持ちがゆらゆらして満足しないのです。

 だれもが心身ともに健康でありたいと思います。一人の力では大きなことはできませんが、少なくとも自分を守るというのが、「一汁一菜で良いという提案」です。

 うまくいけば家族、健康、美しい暮らし、心の充実、実現すべき仕事を支える「要」になるかもしれません。人間は食事によって生き、自然や社会、他の人々とつながってきたのです。食事はすべてのはじまり。生きることと料理することはセットです。

 離れて暮らしている子どもが、「食事のことはちゃんとしてるよ」と自分で気をつけてやっていることがわかれば、それだけで親は安心できるものです。それだけで親孝行だと思います。また、年老いた親が毎日食事を作って、台所を掃除して、相変わらずきれい好きでまめにやっているとわかれば、子どもは嬉しいし励みになるのです。

 暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。その柱となるのが食事です。一日、一日、必ず自分がコントロールしてくるところへ帰ってくることです。

 (中略)

 一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。

f:id:undy-yuu:20170215082448j:plain

※本書51ページ写真

 

農家の娘として生まれ育ち、野菜は野菜ハウスで採れた新鮮な呼吸している野菜以外は、(即ち流通スーパーで綺麗に梱包されている死に体な野菜は)罪悪感が伴う。この辺りの心理状況をうまく説明できないのだけど、自分の本能が本当に欲している食べ物はなんだろうってずっと悩みながら食べること=面倒臭いこと、というカテゴライズになっています。誰かと食べたり、人に勧められて一緒に食べる食事は美味しいです。ただし、一人になると本当に食べることへの追求する思考や時間が億劫になる。それを、この先よりよく老いて楽しむためには、毎日のストレッチやヨガだけでは当然賄えることでもなく、10年後には子供が皆巣立ったとして、今から自分のために質よく手間のかからない食事のルーティングが不可避だと強く思うようになっています。

 

もちろん、家族にも心配かけてきました。とにかく食べられないと言う時期はもう去ったけれど、食べることが億劫だって基礎理念はよろしくない。外食は、好きよ。フレッシュネスバーガーなら毎日食べたい。問題は、日常の営みとしての食事を見つめ直すこと。本書にもありましたが、「食事=食べること」ではありません。買い物する→下ごしらえする→調理する→お料理→食べる→片付けする。そして買い物するルーティングをまとめて食事と言います。ここを質よく簡素に回したい。

食べている時だけを切り取って満足・不満足とするのは、仕事でも掃除でも子育てでも一部分の佳境を切り取ってしまう行為のようで乱暴だなとさえ、思います。

 

幕内秀夫さんの書籍は、非常にそれに近いのですが、子どもに有用でも「自分が自分のために作りたいもの」とは違う。本書は、「料理献立の本」に非ず、人類が歴史の古くから行ってきた営みと季節の暮らしに触れており、一つ一つ納得して読み進めています。幕内秀夫さん書籍と本書との遭遇については以下。

 

ようやく、食事の理念に辿り着けたなと思ってまだ読んでいる途中なので、日々採り入れながら日常を進む栄養にしたいと思います。

 

今日はここまで。

めんどくさい奴だな自分(自覚あり)