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東京回想/ニッポン手仕事図鑑

節分の3日、

ニッポン手仕事図鑑の2周年記念イベント「えん会」に参加させていただきました。

コツコツと追いかけてきたに過ぎない自分が、今回このような機会にまで発展できたこと有難く。ニッポン手仕事図鑑の皆さんと編集長の優しさに、実際にお会いしてより思う所存です。

 

自分のニッポン手仕事図鑑ファンの始まりは、以前の記述を貼っておきます。


「えん会」には、開始より少し遅れての到着だったこと、ついつい実演参加に夢中になってしまい、写真がブレたりと撮れていませんでした(泣)

職人さんの仕事体験、大変感動しましたので、少ない写真から記録しておきます。

 

【錫光-SUZUKOU-】

手仕事にこだわる錫製品製造販売店 錫光

錫が湯に溶けた映像は拝見していましたが、実際におたまで錫の湯を掬ってみたところ、ひと掬いが重くて大変驚きました。複雑で鈍い光を放ち、サラサラと俊敏に液が型に堕ちたので思わず指が震えてしまいました。紙の型を燃やすことも溶かすこともなく、短時間で形が固まりました。

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仕上げは、金槌で打ったりスプーンなど金物で磨くそうです。体験で持ち帰った型は、近々自分で仕上げたいと思っています。

指で曲げてしなる錫は、耳元で折ると「みちみち」「ぷちぷち」と千切れ折れる音がします。偽小判に多く使用された錫ですが、噛んだり耳元で折って音で本物小判か錫小判か判別していたそうです!

 

 

【宝研堂】

宝研堂|東京・浅草の書道用品専門店

丁稚奉公での師弟関係の築き方や、静かな夜に集中し石に向かう凛とした寡黙さが素敵だなと思っていた職人さんです。祖父の代から使われているという道具は、時の重みを染み込ませており、恐縮で・・近くで撮影出来たのが精一杯でした。石を削る時の音が、印象的でした。自然界で永い歳月かけて塊となった石を、削って磨いて「すずり」に仕上げていく。作業は途方も無い時間がかかるようです。石一つ一つに相応しい削り磨きの見極め。繊細で奥が深い・・ひととき見ただけでは、想像しか出来なくて。

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削り道具は刃の種類が数多く。感覚で、適所削り分けして。石一つお値段の高さに、ただただ驚きましたが!こちらでのお値段掲載は、やはり遠慮しておきます。

でもでもやっぱり、石を触ってみるくらいの勇気を出せばよかったな名残惜しく。

 

【あいりぃ/越前和紙の花】

https://www.facebook.com/WashiFlower/

「女性の方!和紙のお花作りますよ!」そんな声かけでしたので、こちらは図々しく材料を頂いて積極的に参加させて頂きました。

越前和紙は、木の幹を薄く削いだ一枚和紙。和紙に皺を拵える時には、人の手のひらで揉み込むのですが人の「手のくせ」が分散するように、紙を回しながら数人の手で揉み込み、周回させて皺が均一にするように工夫されているとのこと。越前和紙で造花を作るようになったエピソードには優しさがあって、「挿し花の手入れが大変な高齢者の方でも、枯れなくて飾れるお花を」という思いから始まったそうです。ドライフラワーは、枯れていますもんね。和紙だけれど、木の幹から形成する越前和紙の花は、より自然に還る指感触で。花びらに近い柔らかさがありました。

また、花造りは個人の性格が非常に現れるそうです!ひぇ〜 O型の自分は純粋なる大雑把!とても、形成した花だけでは写真掲載はお見苦しい・・・ので、「えん会」記念品として頂いたニッポン手仕事図鑑の焼印がされた臼と重ね置き。

https://www.instagram.com/p/BQIaQyAgKqn/

 

お食事は、とっても楽しみにしていたきりたんぽ鍋をいただきました。

鶏出汁とお醤油のスープがきりたんぽに浸みて、みっちり具だくさん。

美味しくて、2杯もお代わりしました。

【美ふじ】

秋田県鹿角市・鹿角地域の郷土料理・創作料理・発祥の地きりたんぽ料理なら割烹美ふじへ

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本当は、日本酒も数種飲み比べられたようですが、自分は職人の仕事に夢中でいるうちに、他のお料理お酒は口にせずに終わってしまいました。でも、実演には図々しく出没し職人さんの生の声を聞き逃すことないように。

 

大変、貴重な経験をありがとうございました。

 

編集長とも時間取れてお話ができましたし、

 

 「てし猫の謎?」も。てしねこさんから聞けましたし、お話ししたかった大月さんとも会えました!応援から始まったのに、編集長の優しさからここまで手繰り寄せて頂けたことに感謝して、私なりの備忘録とさせていただきました。

 

最後に、ゆっくりお話できたカメラマンT氏は実は、以前の編集長ブログで記事を読んで記憶にも新しい本人でした!直接その当時の心境や仕事に対する思いやこだわりを聞けました。お名前はきちんと伏せたままですので、貼らせていただきます〜

フリーランスの立場として自分も汗と涙を流していた時期と折しも同じ時に、同じような事で悩んでいた時に、その勇気たる考えの筋道に、どれほど背中を押されたか。編集長のお人柄を尊敬しながら、そのカメラマンさんに機会あれば会いたいと思っておりましたら偶然に、たくさんお話が出来ました。

ありがとうございます。本当に。

 

 

 

東京は翌日ぶらりと足を伸ばして、本能的に辿りたい自分のルーツをこの目で足で歩いて確かめてきました。偶然通りすがった野外マーケットで出逢った沖縄の味など・・東京2日目の記録は、また明日以降に。

 

振り替えるのに、時間がかかるのが性分です。じっくり温めたくなる。そのような出逢いで、そのようなかけがえのない時間となりました。

 

最後に、

ニッポン手仕事図鑑の皆様、ファストコム様、大変楽しいイベントをありがとうございました。参加者の一人として、お礼に変えて。

 

※個人的主観での感想駄文、どうか承知おきください...