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memorandum

逆さま思考な備忘録_φ(゚∀゚ )

本能が許す盲目的依存。

備忘録本

 

盲目的な恋と友情

盲目的な恋と友情

 

堕落するほどの執着は、原子炉を抱えるようなものだ。

愛だの恋だのと言う言葉を放つのが若年化しているけれど、そこは否定的に思わない。恐れずに言えるのは、大切な人・守りたい人・愛する人の存在なくて人は生きられない。孤独でいいなんて、人の本質として無理だろう。

 

本作品を読みながら、親友という執着のまま、互いの運命を生きるだけで精一杯の学友を思い出した。何度諭しても、不倫を諦めず孤独に耐え抜き、8年目の歳月を経て略奪婚を勝ち取り、海外で過ごす彼女を。招かれた彼女の結婚式で、幸せに笑む姿に祝福しながらやり場のない寂しさや虚脱があった。何故、愛は友情より勝るのだろうか。そうなのだ、あの時どうしようもなく寂しさで涙したのは、愛に近い執着があったのだと、納得した。

今も、時折海外から便りは届く。

何も抱える責任もなく自由奔放な時代を共にした彼女との、今は無機質なようで。でも共に老いるまで精一杯生きようという暗黙のエールが、ある。

 

自分もまた、世間とは遠い世界で盲目的に生きれて、幸せよ。

世間と等しい価値観でなくていいのさ。

 

辻村深月氏の作品を追読するとしよう。